イヴェルカーナ下方修正事件
パズドラにおける高い集金能力を誇る10個ガチャ。
その10個ガチャがあるモンスターハンターコラボが再び復刻しました。
れいのごとく新キャラを追加して廃課金ユーザーから集金を行う思惑が感じられます。
しかし今回の復刻コラボで大きな事件が起きてしまいました。
追加された新キャラの一体、イヴェルカーナ。
このキャラクターはモンスターハンターの新作の目玉のキャラクターのため、魅力的なリーダースキルを与えられました。
そのリーダースキルの一つに軽減があります。その軽減率が75%であると事前のデータから広まっていました。コラボキャラクターのリーダースキルにおける軽減率は今までは35%でした。その高い軽減率からイヴェルカーナをガチャ、交換所から入手しようとするユーザーが多数いました。
そしていざモンスターハンターコラボガチャが開始されました。その1時間後に緊急のメンテナンスが行われました。その後運営からアナウンスされた内容ではイヴェルカーナのリーダースキルの性能が想定と異なっていたためにメンテナンスが行われたとのことでした。この修正によってイヴェルカーナの軽減率は35%に修正されました。
その後メンテナンスの補填として魔法石がユーザー全員に配布されました。
この騒動は色んな問題を含んでいると思います。
まずガチャが実装されてからの緊急メンテナンス。
これは運営側が実装されるキャラクターの性能を事前にチェックしていないことを露見させてしまいました。
もし事前にチェックが行われていれば今回のような高すぎる軽減率設定は行われないはずです。にもかかわずガチャ実装までその事実に気づかなかったのは運営の落ち度と言わざるを得ないと言えます。
あの曲芸士ですら世間をざわつかせる騒動があったにも関わらず下方修正されなかったわけですから。
次はイヴェルカーナを入手したユーザーへの補填です。
運営からイヴェルカーナを入手したユーザー全員に所有している数×30個の魔法石を配布するとアナウンスされました。
しかし魔法石30個で入手出来るほどイヴェルカーナの排出率は高くありません。
また中には交換所を利用して入手したユーザーもいると思われます。こちらも魔法石30個で交換対象を揃えることは容易ではないと言えます。
一番悲惨なのはイヴェルカーナを狙って引けなかったユーザーです。努力が完全に無に帰しているからです。
素直にユーザーが使用した魔法石と交換対象を返還する措置でよかったと思いますが、それだと運営側が損してしまうのでこのような措置になったのでしょう。
最後は相変わらずのコラボ先への配慮のなさです。
今までパズドラはブリーチコラボの際に隠れまどマギコラボを行なったり、ダンジョンドロップが渋いことから検索先に「31 まずい」という不評被害を与えたりなどコラボしていただいた企業に迷惑をかける行為がしばしばありました。
そして今回はカプコンがこれから出す新作のキャラクターを使わせていただきながらこのような失態を起こしています。
昔はどうかわかりませんが、特に最近では集金のために自社コラボや季節イベントと絡めてガチャラッシュを開催しています。そのため、コラボ先に配慮するどころか集金要素の一つと認識していないかもしれません。
交換所限定キャラクターの連続実装もそのような意図があるのかもしれません。
元号が変わる前は急遽石100個配布などユーザーを驚かせるイベントを行っていました。
しかしその後はコラボラッシュでユーザーからの搾取が露骨になり始めました。
昨今のアプリゲームではユーザーの課金疲れやゲーム難易度への限界などで売上が低下傾向にあります。
ゲーム年数が長いパズドラもこの流れは避けられないと思います。
ただそれを露骨に行い、かつコラボ先への配慮が足りないままでは自身の寿命を早めるだけであると思います。